糖尿病と診断されたとき、私は「すぐに生活を変えなきゃ」と焦りました。
食事も運動も完璧にこなさなければ──そんな気持ちでいっぱいでした。
けれども、頑張りすぎた結果、疲れてしまったことも。
今では「焦らず、自分のペースでいい」と思えるようになり、気持ちがぐっとラクになりました。
今日は、そんな私の“ペースを取り戻すまでの心の変化”をお話しします。
🌿 焦りから始まった日々
診断を受けた当初は、毎日が緊張の連続でした。
血糖値の数値ばかり気になり、「これを食べたらダメ」「もっと運動しなきゃ」と、頭の中は不安でいっぱい。
周りの人の話を聞いて、「私ももっと頑張らなきゃ」と比べてしまうこともありました。
でも、体調も気持ちも追いつかず、ある日ふと疲れ果ててしまったんです。
そんなとき、主治医の先生が言ってくれた一言が心に残っています。
「完璧を目指さなくていいんですよ。続けられることが一番です。」
その言葉で、少し肩の力が抜けました。
☘ 自分のペースを見つけるということ
それからは、「できることを、できる範囲で」やってみるようにしました。
たとえば、
- 運動は毎日でなくてもOK
- 外食の日があっても気にしない
- 甘いものを食べたら、次の日に調整すればいい
そんなふうに、“ゼロか100か”ではなく、“ちょっとずつ” の考え方に変えたんです。
すると、食事も運動も、以前よりずっと気持ちよく続けられるようになりました。
何より、「頑張らなきゃ」というプレッシャーが減って、心が軽くなりました。
🌤 比べない勇気を持つ
SNSやテレビで「糖質制限でこんなに改善した!」という情報を見ると、焦ることもありますよね。
でも、人それぞれ体の状態も生活環境も違います。
私も以前は、他人の成果と自分を比べて落ち込んでいました。
でも今は、「私には私のペースがある」と思えるようになりました。
焦るよりも、
「昨日より少し意識できた」「今日は歩けた」
そんな小さな積み重ねを大切にしています。
☕ 心を落ち着かせる小さな習慣
焦りを感じたとき、私がしているリセット方法があります。
- 朝、深呼吸を3回して1日を始める
- 外を少し歩いて季節の空気を感じる
- 温かい飲み物をゆっくり味わう
どれも簡単ですが、「今ここにいる自分」に意識を戻してくれる時間です。
焦りが静まると、心がまた前を向けるようになります。
🌈 焦らないことは、あきらめではない
焦らないというのは、頑張らないことではありません。
むしろ、長く自分を大切にしながら続けていくための“やさしい頑張り方”です。
自分のペースで進むことが、結果的に一番の近道。
ゆっくりでも、止まらなければ前に進めます。
糖尿病と向き合う毎日は、ゴールのない長い道のり。
だからこそ、「焦らず、丁寧に」歩いていきたいと思っています。


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