キュウリは地植えのイメージが強い野菜ですが、ベランダで育ててみると、思っていた以上に気持ちの調整が必要な存在でした。スペースや環境が限られる分、ひとつひとつの判断が重く感じられます。
うまく育てる工夫を探すほど、失敗しないようにしなければという意識が強くなり、気持ちが落ち着かなくなる場面もありました。
この記事では、ベランダ栽培の正解をまとめるのではなく、実際に育てる中でどんなところに引っかかり、どう折り合いをつけてきたかを、そのまま書いています。
スペースの狭さが気になり始めた最初の頃
ベランダにキュウリを置いた直後は、思っていた以上に場所を取ることに驚きました。プランターひとつでも、存在感があります。
つるが伸び始めると、他の鉢や動線との距離が気になり、置き場所がこれで良かったのかと考え始めました。
狭い空間だからこそ、少しの変化が大きな違和感につながりやすいと感じました。
💡POINT
ベランダ栽培では、育て始めてからスペースの問題が現れやすい。
日当たりを気にしすぎて疲れた話
ベランダ栽培では、日当たりが常に頭から離れませんでした。少し影ができるだけで、足りていないのではと不安になります。
鉢の向きを変えたり、置き場所を微調整したりしましたが、そのたびに本当に意味があるのか分からなくなりました。
結果的に、日当たりを完璧にしようとするより、極端にならない位置で落ち着かせた方が気持ちは楽でした。
💡POINT
日当たりは「最大化する」より「気にしすぎない位置」を決める方が続けやすい。
風と揺れに慣れるまでの不安
ベランダは風の影響を受けやすく、つるが揺れる様子を見ると不安になりました。倒れないか、折れないかと、毎回確認してしまいます。
支柱を強めに固定したり、結び直したりしましたが、揺れを完全になくすことはできませんでした。
ある程度揺れるのは避けられないと受け入れてから、気持ちは少し落ち着きました。
💡POINT
ベランダの風は、完全に防ぐより「想定内」にする方が楽になる。
水やりの頻度で迷い続けた理由
ベランダは地面と違い、土の乾きが早く感じました。表面が乾いているのを見ると、すぐに水をあげたくなります。
ただ、毎回あげていいのか分からず、水をあげたあとも不安が残りました。
水やりは作業というより、判断を繰り返す行為になっていたように思います。
💡POINT
ベランダ栽培では、水やりの判断が精神的な負担になりやすい。
つるの行き先に悩んだ時期
キュウリのつるは、思っている以上に自由に伸びます。ネットや支柱を用意していても、想定外の方向へ進んでいきました。
ベランダの壁や手すりに近づくたびに、このままでいいのかと考えます。無理に誘導すると、かえって手間が増えました。
すべてを管理しようとせず、大まかな方向だけ決めるようにしてから、作業量は減りました。
💡POINT
つるの行き先は「管理する」より「許容する」方が気持ちは安定しやすい。
周囲への影響が気になった瞬間
ベランダは自分だけの空間ではありません。洗濯物や隣との距離など、気になることが増えました。
葉が広がりすぎていないか、水が垂れていないか。育てること以外の視点が常に入ってきます。
この環境では、収穫量よりも無理なく続けられる形を優先した方がいいと感じました。
💡POINT
ベランダ栽培では、育てやすさと周囲への配慮が同時に求められる。
地植えと比べて感じた違い
地植えと比べると、ベランダ栽培は自由度が低い分、判断の回数が増えました。その分、ひとつひとつの作業が印象に残ります。
うまくいかなかった点もありましたが、環境に合わせて関わり方を変える感覚が身につきました。
同じキュウリでも、育てる場所で求められる気持ちの持ち方が違うと感じました。
💡POINT
栽培環境が違うと、育て方より「向き合い方」が変わる。
ベランダ栽培を振り返って
ベランダでキュウリを育ててみて感じたのは、うまく育てることより、無理をしないことの大切さでした。
制限があるからこそ、完璧を目指さず、続けられる形を探す意識が強くなります。
ベランダ栽培は、技術よりも距離感を学ぶ時間だったように思います。
💡POINT
ベランダ栽培は「理想を詰め込む場」ではなく「無理を省く工夫」が活きる。

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