苗売り場に並ぶと、つい元気そうな株を探してしまいます。葉が大きく、色が濃く、勢いよく伸びているものに目がいきます。
以前は見た目の迫力だけで選んでいました。背が高く、葉が広がっている苗の方が育ちそうに感じていたからです。
けれど育てていくうちに、最初の印象とその後の安定は必ずしも一致しないと感じるようになりました。
大きい苗ほど環境の変化に敏感で、植え替え後に止まりやすいこともありました。
この記事では、苗を選ぶときに私が見ていることを、順番に整理してみます。
葉の大きさよりバランス
最初に見るのは葉の大きさではなく全体のバランスです。高さと葉の広がりが自然かどうかを確認します。
背が高いのに茎が細い苗は、少し不安が残ります。勢いがあるようで、どこか無理をしている印象があります。
以前、見栄えの良さで選んだ苗が、植え付け後に倒れやすかったことがありました。根より上が育ちすぎていたのかもしれません。
逆に、背は低くても葉が詰まりすぎていない苗は落ち着いて見えます。広がり方が素直だと、その後の管理も楽になります。
💡POINT
大きさより、無理のない形を基準にしています。
茎の太さと色
茎の太さは意識して見るようになりました。細く長く伸びた苗は、光を求めて急いだ形に見えることがあります。
色も見ます。濃すぎる緑は一見健康そうですが、少し硬い印象を受けることもあります。
触らなくても、茎の立ち方で強さはある程度分かります。まっすぐ立っているか、ぐらつきがないかを確認します。
以前は葉ばかり見ていましたが、茎を意識してから失敗は減りました。土に植えたあとの安定感が違います。
💡POINT
派手な印象より、落ち着きがあるかどうかを見ています。
土の状態
苗そのものだけでなく、ポットの土も見ます。乾きすぎていないか、逆に湿りすぎていないかを確認します。
表面が白く乾いている苗は、水分管理が厳しかった可能性があります。常に濡れている苗も少し気になります。
土の表面が適度に落ち着いている苗は、環境に無理がなかった印象があります。
以前、湿り続けた苗を選び、植え替え後に根が弱っていたことがありました。見た目では分からない部分が影響していました。
💡POINT
苗の今の姿だけでなく、これまでの環境を想像しています。
根の様子を想像する
ポットの底から根が見えることがあります。白く伸びている根は安心材料になります。
ただ、根が回りすぎている苗は少し悩みます。勢いはありますが、窮屈だった時間も長かったかもしれません。
以前、根がぎっしり回った苗を選び、ほぐすのに苦労したことがあります。その後しばらく成長が止まりました。
見えない部分を想像することで、選び方は変わりました。葉よりも根の時間を考えるようになりました。
💡POINT
見えている部分より、見えない部分を想像する時間を持っています。
選ばない理由も持つ
以前は良さそうな苗を探していましたが、今は選ばない理由も考えます。
葉が傷んでいたり、極端に背が高い苗は、たとえ安くても無理に選びません。
最初から完成に近い姿より、これから整っていく余白がある苗の方が落ち着いて育つ印象があります。
焦らずに選ぶことで、育てる時間も穏やかになります。選ぶ瞬間の判断が、その後の迷いを減らしてくれます。
💡POINT
完成度より、これからの時間を基準にしています。
まとめ
苗を選ぶときは、元気そうに見えるかどうかより、無理がないかどうかを見るようになりました。
大きさや勢いに目がいきますが、整い方や落ち着きの方が長く育つ印象があります。
育てるのはこれからの時間です。選ぶ瞬間から、すでに管理は始まっているのかもしれません。
💡POINT
選ぶ基準が変わると、その後の迷いも少し減りました。

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